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2001年7月11日
〜甲子園を目指して!<5>
伝統校復活へ!高岡商業〜



夏の高商 闘将の顔に!
久野行俊監督



完成度を増した投球
高越啓太 投手(3年)
(写真は春の県大会)



全国を見据え、堅守は健在
松田 優選手(3年)



打撃は残り10日で仕上げ
(写真は吉村祐樹選手・3年)



打撃が仕上がれば完璧!
久野監督の指導が続く



6月末竣工 新双龍球場に
気合の入った声が響く!


※サッカーボール付きの写真は、大きいサイズの写真もご覧頂けます。
 甲子園を目指して!5回目のきょうは、春の大会優勝、北信越ベスト4の高岡商業です。いつものように、ご意見などは、こちらまで・・・。

sports@knb.ne.jp

 去年の夏。決勝戦まで、主戦・正力投手を中心に苦しい試合を勝ちあがり、迎えた決勝 対 富山商業戦。富山の高校野球をリードする両商対決に注目が集まりました。

 しかし結果は思わぬ大敗。初回の攻防が明暗を分け、富山商業が14−1で勝って優勝し、甲子園出場を勝ち取りました。しかし、この試合を実況していた私には、一つの希望が見えたのを覚えています。

 それは、最終回に高越投手が放った意地の本塁打。久野監督が、「高越のあんな当たりは見た事が無い」と驚いた一撃は、まさに一矢を報いる反撃の狼煙。点差が開きすぎていた為、この試合でのリベンジはならなかったものの、2年越しで夢の実現をめざします。

 その高越投手は、最終調整もほぼ完璧。充実の表情を見せていました。それもそのはず、最後の練習試合となった今月8日の星稜(石川)戦で2−1の完投勝利を収めたのです。ストレートの伸び、スライダーの切れともに思い通りで、特にスライダーは全国レベルとの評価です。

 久野監督は、「今年の闘いの中で、高越が柱になるのは間違い無い。ただ、高越一人に頼らないで、全員がチームを盛り上げられる雰囲気を生み出そうと努力してきた」と話します。

 確かに、春の北信越大会準決勝で、石川の強豪金沢高校に敗れた時は、高越が打ち込まれ、本来の実力を発揮できないまま敗退。久野監督は、「こういう時こそ、チームの真価が問われる」と選手達を励まし、全員一丸となって戦う事を確認したと言います。

 今年の高商は「自主的に考えて野球をする」事を重視します。練習の節目には、マネージャーの3年生が中心となってメニューの確認や、役割分担を決めて割り振る。練習中も、「何の為の練習か?」を毎回考えながらプレーするよう心がけ、無駄の無いトレーニングに励んできました。

 高岡商業は、「夏の高商」と呼ばれます。春や秋には成績を残せなくても、夏にはきっちりと仕上げてくる!夏の大会に底力を発揮してくる高商の「脅威」を表現した言葉ですね。

 ところが、今年のチームは、去年秋、今年春の地区大会では勝てなかったものの、春県大会優勝、北信越4強と、誰もが認める実績を残していて、間違い無く優勝候補の一角です。

 その戦力を見てみると、先述の投手力では、エース高越を柱に、山崎英介、山ア誉之の両2年生投手が控え、連戦に備えます。さらに、センターを守る有村徹選手も、マウンドを任され、キャラクターの違うピッチャーが、状況に応じて出てきます。

 投手陣をリードするキャッチャーは、ここに来て3年生の水上聖尋捕手がレギュラーを獲得した模様。小杉南中学時代、エースの高越とバッテリーを組んでいたキャッチャーですが、春の大会ではベンチ入りしていなかった選手。最後の夏に巡ってきた大きなチャンスを生かしたいところです。

 守備に関して、久野監督は「確実性が増した」と評価し、堅守健在をアピールしていました。春の大会では、背番号の大きい選手達がスタメンに多く居ましたが、ここに来てポジションも確定し、体制が整ったようです。

 今年の高商・最大の課題は打撃。久野監督は「敢えて練習量を抑えてきた。残り10日間で生きた球を打ち込んで調子を上げ、最高潮で臨めるように持っていきます」と、自信の一端を覗かせていました。

 とはいえ、最近の練習試合では「打棒爆発」とはいかず、主軸に当たりが出ない試合が見うけられたそうです。シード校の開幕は18日と、まだ充分に日があるため、ここからの最終調整が、高商浮沈のカギを握ると言っても過言ではない様です。

 先月末に新装なったグラウンド「新双龍球場」には、常に覇気のある声が響いていました。少なくとも今年私が取材させていただいたどの学校よりも、熱く、激しい、良い声が出ていた様に感じました。高校野球の原点を感じさせてくれる高商野球が、今年の大会を大いに盛り上げてくれる事を期待しています。

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