
2001年11月9日
〜プロボクサー 池原信遂選手 最新情報!
プロ13戦目、そして二世誕生を目前に〜

プロ13戦線目を前に練習に励む
池原信遂 選手(25)・大阪帝拳

体調、減量とも順調。
天性のハードパンチは健在

「順調に伸びてきています」と
春木トレーナー(右)

不足していたスパーリングも
ここに来て充分こなしている

「チャンピオンまでは副業が必要」
運送業で働く池原選手

栄養・体重管理はさらに向上
妻・智美(左)さんの手料理を

優しい目から「闘う」目に・・
その輝きは日に日に増している
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木下は今、大阪に来ています。今月19日(月)に第13戦を迎える、入善町出身のプロボクサー・池原信遂選手の、直前情報を取材しています。平成10年5月19日にデビューして以来、無傷の12連勝、内11KOと快進撃を続ける池原選手は、今何を考え、どうボクシングと向き合っているのか?今回は、多角的に取材しました。
中学生の時に見た、辰吉丈一郎の世界選手権に衝撃を覚え、高校卒業後、単身大阪に乗り込んだ池原選手は、辰吉が所属する、名門大阪帝拳ジムに入門し、現在プロ4年目を迎えている事は、過去の記事で詳しくお伝えしてきました。
その池原選手は、来る11月19日(月)大阪府立体育館で、プロ13戦目を迎えます。相手は、大阪にある進光ジム所属のスーパーバンタム級・川原悟(さとる)選手(24)。戦積は、14戦10勝4敗3KO引き分け無し。池原選手曰く、「フットワークでかわすタイプの器用な右ボクサー。うかつに出るとカウンターをもらう危険性がある相手」とのことです。
そんな池原選手は、現在減量の真っ最中。S・バンタム級のリミット55.3kgまであと1kgを切り、順調なペースで調整しています。前回8月の試合では、減量ペースが早すぎて、逆に調子を狂わせ、体が動かなかったという失敗を生かし、1月に入籍した妻・智美さんのコントロールの下、万全をきしています。
その妻・智美さんは間もなく出産を迎える、いわゆる臨月。19日の試合前後に生まれそう・・・なんですが、池原選手は、「試合前に生まれてくれると、一層燃えるし、安心してリングに上がれる。早く顔が見たい。」と話し、自らの試合と同じか、それ以上に妻・子供の事を気にかけています。
すでに医師の診断では「男の子」と分かっているそうで、名前も数ヶ月前には決定済み。誰にも教えていないそうですが、池原選手の強い希望で、「優」という字が必ず使われるそうです・・・。すでに決めている名前を呼びながら、智美さんのお腹をさすって「対話」しているとのことで、早くもパパぶりを発揮しています。
では、子供にはボクシングをさせたいか?との問いには、池原選手は「嫌ですね。自分がさんざん苦しいとわかっている事を、やらせたくは無い。でも本人がやりたいと言えば、勧めると思う。自分を見て目標にしてくれるなら、父親冥利に尽きる」と話します。
自分の為に始めたボクシングと、それを続けるための生活が、今年1月からは「妻」、そして間もなく「子供・家庭」を支える為のボクシングに変わってきています。ボクシングは、年数試合程度が限度。ファイトマネーだけで生活するのは、日本チャンピオンで連続防衛に成功しているような選手でなければ、到底無理。生活スタイルや、収入などを考えながら、これからは人生設計を見直していく時期であるのも事実です。
「一日中トラックを運転して体も決して楽ではない。ジムの社長からも別口で仕事の紹介を受けたりもする。でも運送会社の社長はじめ、皆さんも良き理解者として応援してくれているし、弱音は吐きたくない。誰が見ても、池原って強いなぁ!と思ってもらえるような選手になりたい。その為に最も説得力があるのは、ベルトですね。チャンピオンベルトが欲しいです。それまでは妻も理解して支えてくれると思います」と。
さて、試合に向けた話しに戻りましょう。池原選手は、基本的に「太らない」体質。普段はリミット+4kg程度で練習をこなし、約1ヶ月くらい前から、減量に入るそうです。減量中の定番は、朝)納豆ご飯(大好物!)+味噌汁+卵料理1品+牛乳+スープ(大好物?)。昼)栄養補助食品(ビスケットタイプ)。夜)湯豆腐など軽めに。といった感じで、朝ご飯が一番ボリュームがあることが分かるでしょう。
取材したこの日の晩御飯は「お鍋」。カロリーが高い食材は避けたいのが本音でしたが、「いつお産が始まるか分からないので、冷蔵庫を出来るだけ空にしておきたい。との智美さんの判断で、豆腐だけでなく、貝類やキノコなどがたくさん入ったなべ料理。過食にならないよう気を配りながらも、池原選手はおいしそうに食べていました。
池原選手の現時点での体調はまずまず。ただ、9月末から3回も風邪をひくなどして、スパーリングのラウンド数がこなせていないと言うことで、ここに来て他のジムの選手たち等と積極的にラウンド消化しています。課題は大きく2点あると言います。
1)ゆったりとした中から素早い動きやパンチを繰り出す事
2)左ジャブを連打して自分のリズムを生み出す事
目前の相手がどうのこうのと言うよりも、大きな目標に向かってワンステップずつ向上していくと言う「軌道」上に乗った鍛え方で、池原選手は順調に進んでいると感じました。戦績を積めば積むほど、対戦相手のランクも上がります。
現在日本スーパーバンタム級4位と、自己最高位までランクを上げている池原選手。今度の相手は、格上の池原選手を倒して、ランクインを狙ってきます。安易に仕掛けると、交されてカウンターをもらう危険性があるのは承知しながら、池原選手は、13戦目に向けて、こう抱負を語ってくれました。
「前の試合(8月)では、TKO勝ちしたものの、ダウンさせたわけではない。ファンに分かりやすくすっきりと勝つ。つまり相手をマットに沈めなければ意味が無い。ランク外の選手と、ランカーである自分との違いを、見てくれる人達に示したい。ランカーらしく、強い池原信遂をお見せします」と。
注目の試合は、今月19日(月)大阪府立体育館。当然木下は取材に行きますので、リポートの続編をお楽しみに!
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