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木下一哉の熱血!スポーツ


2001年12月11日
〜名門 鹿児島実業サッカー部に密着!
富山とは一味違った環境で・・・〜



鹿児島のシンボル桜島を一望
平成7年に新校舎完成



午前7時に朝練習開始
奥には「目指せ!国立」の文字が



朝礼前に選手たちは食事を
ご飯と豚汁を下級生が準備



鹿実の司令塔 城和憲選手(3年)
城彰二(横浜Fマリノス)選手の弟



選手権優勝1回 準優勝2回
名将 松澤隆司 総監督(61)


※サッカーボール付きの写真は、大きいサイズの写真もご覧頂けます。
 高校サッカー取材出張の為、鹿児島に滞在して3日目。日中は気温が15℃前後まで上がるポカポカの地に3日もいると、翌日からの青森出張から逃避したくなるような・・。

 さて、野球、サッカーを始め、あらゆるスポーツで全国大会常連校なのが、私立鹿児島実業高校。学校の歴史は古く、今年創立86年目。平成5年8月に鹿児島を襲った集中豪雨の為、当時の校舎が使用不可能となり、80周年記念の年、平成7年に、市街地から、西へ車で30分、桜島が一望できる新校舎に移転しました。

 鹿実の練習は基本的に、朝と放課後の2回。朝錬は、午前7時から40分間。体をほぐした後、ボール回しやパスの練習など、ボールを使って汗を流します。富山とは違い、カラリと晴れた屋外のグラウンドで毎日ボールを扱う練習をしているだけに、基本的なボールタッチや身のこなしは、ワンランク上のチームだと感じました。

 朝錬には、全国制覇を含む、数々の栄光の歴史を刻んできた、名将、松澤隆司総監督と、5年前からスタッフに加わっている、ブラジル出身の元プロ選手、カルロスコーチが立会います。

 練習が終わった後、朝礼が午前8時45分に始まるまでの間、選手たちは朝食をとります。学食内で下級生のサッカー部員達が、温かい豚汁とご飯を準備します。この日は、前日に行われた、市立船橋との練習試合のレポート提出日だったので、食事をしながら、選手たちは、試合を振り返りながら、ノートにまとめをしていました。

 鹿児島の人達は、基本的に社交的で、明るく、すぐにとけ込むことが出来ます。スタンドで試合や練習を見ていると、だれそれ構わずお茶やお菓子が振舞われ、全国大会の応援席では、名物の焼酎が振舞われるのが恒例だそうです。

 サッカー部員達は、技術や戦術だけでなく、こうした活動を通して、レギュラーメンバーを支えたり、もてなしの心を学びながら、全員で成長しているということを感じました。

 さて鹿実と言えば、一昨年、富山第一が初めて国立競技場で闘った相手。横浜Fマリノスに進んだ、FW田原豊ら、タレントが揃った強力チームでした。しかし、今年は逆に、目立ったスターは無く、現段階でJリーグ内定者は無し。但し、徹底したチームワークの強化で、桁外れの実力があるのは間違いありません。

 今年夏の全国高校総体・熊本インターハイでは、前橋育英、帝京、桐蔭学園など名だたる強豪を相次いで破ってベスト4。去年の選手権では鹿児島城西高校に代表の座を譲った悔しさを、何倍にもの強さに変えて、今年の選手権に臨んでいます。

 しかし、今年の選手権、初戦の相手は、去年国立競技場を経験したメンバーが10人も残っている、青森山田高校。1月2日三ツ沢球技場で決戦です。松澤総監督は、「青森山田は個々の選手の技術では、今大会トップクラスだと思う。残り20日余りで、自分のチームをもう一段鍛え上げ、良い闘いで勝利したい」と話し、初戦から激しい攻防の試合を予想していました。

 残念ながら、富山県ではこの注目のカードは放送されません。しかし、富山県内の学校とは一味違った指導方法や、練習環境、さらにお国柄を感じたことは、これから県内の試合や県代表の試合を放送する上で、為になる部分が多かったと思います。

 取材者である木下は、スパイではありません。明日は、その対戦相手の青森山田高校に取材に行きますが、鹿児島で聞いた話を漏らしたり、その見返りに情報を引き出すということはしない約束で選手や、監督と話します。

 全国大会常連の指導者ほど、ここをしっかりと理解し、フランクに色々と応えてくださるものです。これからの自分の為にも、より良い取材をして、選手や家族、そして地元の人達に喜ばれる放送を目指そうと意気込んでいます。

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