
2002年9月20日
〜国体・サッカー少年男子
善戦空しく初戦敗退〜

エース・中島裕希のオーバーヘッド
プロのスカウトも注目

攻撃的MF・新博臣のシュート
選抜チームでも富一スタイルは不変

守備に安定感を増した
MF有磯明泰 水橋3年(中央)

起死回生の同点ゴールを決めた
DF 毛利洋貴 富山第一(左)

サブ スタートから流れを変えた
FW 南昌志 富山第一(中央)
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明日21日の開幕を前に、夏季国体・サッカー競技では、少年男子と成年女子がきょう20日から1回戦をスタートさせました。富山県選抜は、埼玉県選抜と対戦し善戦しましたが、惜しくも2対1で敗れ、2回戦進出はなりませんでした。
高知市の東にある野市町で行われたサッカー少年男子の試合は、河川敷に作られた美しい芝生のグラウンドで、予定より30分遅れ、午後4時前から始まりました。
白と緑を基調としたユニフォームの富山県選抜は、高校総体県代表の富山第一高校から13人、水橋高校から2人、そして富山中部高校から1人の、合わせて16人のメンバーで臨みました。
対する埼玉県選抜は、Jリーグ・浦和レッドダイヤモンズ、大宮アルディージャから6人、伝統校・武南高校から二人、そのほか市立浦和、伊奈学園などと、クラブユース、高校の融合チームで臨みました。
35分ハーフで行われた前半は、6対4の割合で、富山選抜がゲームを作りました。「富一スタイル」と言いましょうか、ロドリゲスコーチ(今回も帯同)の指導方針である、丁寧なパス回しで、しっかりと中盤を作るサッカーを展開し、FW中島裕希、さらに富山中部高校のFW長澤智宏のツートップにボールを供給するというサッカーが、明確に見えました。
そこまでのアプローチで、オフェンシブハーフと呼ばれる、FWの一列下のポジションには、MF新、前田が早い動きで相手DFのマークをはずしながら、サイドでの攻撃の起点を作っていました。
これは、試合前の練習を見ているとよく分かりますね。試合前、サブグラウンドでとなり合わせで練習していた両チームですが、埼玉選抜は、とにかくシュートにつなげようという、攻撃面での練習に終始していたのに対し、富山選抜は、トラップや、ボレー、パスなど、確実にボールをコントロールする、いわば基礎練習に徹していました。
富一スタイルがベースになるチーム作りながら、守備側には、水橋高校の二人が加入し、安定感を増していました。DFには芦塚俊昭、ボランチにはMF有磯明泰の両選手は、大きくサイドチェンジしながら、時折中央を強引に突破してくる埼玉選抜のスケールの大きな攻撃を、ポイントポイントで封じる、堅実なプレーが光りました。
後半11分、埼玉に1点は失いましたが、フリーの状態、いわゆる決定的な場面を作らせなかったという点では、大いに活躍を称えられるべきだと思います。
そしてDFが活躍したのは後半30分。1対0とリードされて迎えた場面で、右からのコーナーキックを得た県選抜は、DF毛利の頭に合わせて、これが貴重な同点ゴール。残り5分の場面で同点劇を演じました。169cmと決して大きくは無い選手ですが、ドンピシャのタイミングでのヘディングは、この試合何度か相手ゴールを脅かしました。
ところが、試合はその2分後に、富山選抜のオウンゴール(場内アナウンス)で2対1と埼玉選抜が勝ち越してそのまま試合終了。善戦空しく初戦敗退となりました。思えば、国体では、私の記憶にある限り、2000年の富山、翌宮城、そして今年の高知と、3年連続で、惜しい戦いながら初戦を落としています。
選抜チームはこれで解散となり、来月5日には、いよいよ国立競技場を目指した、第81回全国高校サッカー選手権富山県大会が開幕します。今年はワールドカップが開催されたり、国体が夏季大会に移行したりと、変則的な要素がいくつかあった年で、各チームとも、例年とは違うペースでの調整が求められています。
国体選抜チームでの経験がどのように生かせるのか?また、来年以降の選抜チーム強化には、新たな取り組みが行われるのか。期待を胸に、いよいよサッカーの季節・本番に入ります。
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