
2002年9月23日
〜国体3日目
競泳に新しい「星」が誕生!
カヌー高木選手の「熱」に感動〜

競泳 少年女子 400m自由形
3位 作道侑希子 選手(呉羽高)

「後半しっかり泳げた」
イメージ通りのレース展開に満足

競泳 成年女子 100mバタフライ
予選1位 土肥亜也子選手(筑波大)

ベストは1分を切るトップスイマー
明日の決勝が楽しみ

前日25ゲートで優勝した
カヌー スラローム 成年男子
高木信寿 選手

2本のレースの内1回目で
ゲート不通過が響き入賞圏外へ
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よさこい高知国体は、3日目。水泳の競泳競技では、きょうから決勝種目が始まりました。きのうまでは、そのほかの競技の取材で各地を回り、KNBクルーは、きょう初めて、開会式が行われた「くろしおアリーナ」にやってきました。
2000年とやま国体では、圧倒的な強さを見せた競泳陣でしたが、当時活躍した選手で、現在残っているのは僅か。地元国体を最後に現役を引退したり、転勤などで富山を離れた選手たちが多く、2年が経過した今年の高知国体では、3日目以降に、すなわち決勝種目に富山の選手が残る数は、極端に少なくなっているのを感じました。
しかし、そんな中、少年女子400m自由形には、前日の予選タイム3位で決勝に進んだ呉羽高校2年・作道侑希子選手が出場し好レースを展開しました。最初は力を抑えて入ったという作道は、100mを7位、200mを5位、そして300mでも5位をキープし、ラスト100mに勝負をかけました。
「予選ではラストでスピードを上げられず悔しかったので、決勝ではそこを踏ん張りたかった。作戦通りのレースが出来た」という作道は、残りの100mで2人をかわし、自己ベストの4分21秒40でゴールして3位入賞。競泳では、県勢初の入賞となりました。
決して口数の多いタイプの選手ではないですが、表彰台から降りた後は、さすがに終始笑顔で、「嬉しいです。とにかく嬉しいです」と、まぶしい笑顔を満面にたたえていたのが印象的でした。富山の水泳界に、また一人「星」が誕生したと感じられた一瞬でした。
続いて行われた成年女子100mバタフライ予選には、開会式で旗手を務めた筑波大学の土肥亜也子選手が登場しました。土肥選手とは、去年の宮城国体で随分と親しくなり、今大会前にも、色々と話しをする事が出来たので、思い入れが深い選手となりました。
さて、「やや体が重たかった」と言う土肥選手でしたが、始まってみれば余裕の展開。10レーンあるくろしおアリーナの中央、第5レーンで先頭を切り、プール全体に綺麗な逆V字を描きながらのレースで、あっという間に100mを泳ぎきると、1分01秒84で予選タイム総合1位。その実力を見せ付ける結果となりました。
「周りはみんな大学生ですから、大体レース展開は予想できます。さすがに1分を切るようなところまでの調整は出来ていませんが、何とか1分0秒台で優勝したいですね」と、明日への抱負を語ってくれました。その明日の決勝では、去年自らが出して優勝した1分00秒65の大会記録の更新そして国体連覇を目指します。
とにかく土肥選手というのは「明るい」性格の持ち主。この決勝に先立って、女子リレー種目の予選にも出場していたのですが、おそらく富山県チームの中でも「姉さん」的存在で、明るいムードを醸し出している先頭なのではないでしょうか。レースでの力泳と、レース後の柔らかい表情に触れた人の多くは、おそらく彼女のファンになるでしょうね。
所変わって、県北部・本山町で行われたカヌーのスラローム成年男子ではきのう25ゲートで優勝した高木信寿選手が2種目制覇をかけてレースに臨みました。KNBクルーは、競泳会場から車を飛ばして向かったのですが、2回行われるレースの内、2本目に間に合うのがやっと。しかし、1本目にアクシデントが起こっていたのでした。
吉野川をせき止めて作られたダムの下流に設けられたレースコース。ここに、川の量岸からロープを何本も張り、川の流れの決められたポイントに、紅白のバーを吊り下げます。ここを、選手たちは長座して乗ったカヌーを1本のパドルで操りながら、この日は15箇所のゲートを、決められた方法で、バーに触れないように通過して、タイムとポイントを競うのが、この種目でした。
高木選手は、地元の選手達に比べ、試技の回数などでハンディがある中でしたが、果敢にコースを攻め順調にゲートを通過したと思っていたところ、1回目の前半でゲート不通過と判定されてペナルティ。この為大きく順位を下げ、きょうの15ゲートでは入賞圏内に入れませんでした。
1本目のレース途中でその「不通過」の判定を知った高木選手は、パドルに怒りをぶつけるような仕草を見せ、やりきれない様子だったそうです。しかし、何も知らずに2本目を見た私達には、果敢に難コースを攻める「アグレッシブ」な高木選手に、単純に感動していました。
2本目を終えた高木選手に聞くと、「1本目の時点で順位的には終わってましたけど。まぁ2本目は何とか精一杯頑張ってやりました。他の球技なんかもそうでしょうけど、審判の判定は絶対ですから、覆るわけはないですし。悔しいですけど・・・。」と、何とも歯切れの悪い口ぶりだったのは事実でした。
しかし、そこで投げ出さず、最後の2本目を、あの必死の形相で下っていった姿には、改めて感動を覚えました。結果は、たまたま振るわなかったのですが、来年、夏の国体に行ければ、もう一度高木選手の「ひたむきさ」に会いたい!そう思わせてくれる「熱い」選手でした。
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